2006年 03月 05日
腎不全とは |
1.腎不全とは
2.腎不全にさせないための食事
3.慢性腎不全の食事療法
最近、腎不全でなくなった子のお話を数件、聞きました。
そのたびに、思うことは、ネコは本当に腎不全が多いのだなぁと。
なんとか避けることはできないのだろうかと。
今日は、腎機能の簡単な説明と、腎不全のステージについて説明してみます。
◆腎臓の仕事
・老廃物を排泄するために、尿のもと(原尿)を作ること
・原尿はとても薄いものなので、ここから水分などを再吸収し、尿にすること
・ホルモンの分泌(血圧調整、ビタミンD活性化、造血指示)
ポイントは老廃物をろ過したあと、水分を再吸収して、尿にしていること。
この再吸収ができなくなってくると、尿量が増加します。
腎不全とは、尿を作る能力、というよりもこの再吸収の能力が衰えた状態です。
「尿量が増加」するから「飲水量」が増えるのであって、飲水量が増えるから、尿量が増えるのではありません。ここで飲水量を減らすと、脱水症状を起こします。
それから、腎臓が働かなくなってくると、ホルモン分泌が減る関係で
二次的に、貧血になったり、高血圧になります。
腎不全の進行は一方通行です。
一度働かなくなった部分は、元に戻ることはありません。
だから、進行を遅らせることが治療になります。
(見つかるのが早ければ早いほど、最終ステージに入る時期を遅らせることができる)
◆腎不全のステージ
第一期:腎予備機能低下の時期
腎機能としては大きな支障はないけれど、再吸収の能力が50%程度に低下した状態。
無症状で、この時期の発見は困難です。事実上放置状態。
第二期:代償姓腎不全
再吸収の能力が50%以下に低下した状態。
軽度の多尿が出始める時期。尿の比重を計ると、軽くなってきています。
血液検査の結果にはデータとしてでることもありますが、軽度なため、見つけにくいです。
この時期に発見するためには、多尿の症状に気をつけること。
まだ、ホルモン分泌などの機能は何とか働いているため、貧血などはあっても軽度です。
第三期:非代償性腎不全
再吸収の能力が30%程度になる時期。
この時期になってはじめて、血液検査のデータに変化が現れます。
代謝性アシドーシスといって、体が酸性に傾いた状態にもなります。
治療しないと脱水や貧血などの諸症状を起こします。
第四期:尿毒症
尿中に排出されるべき老廃物を排出できず、体内にたまるため、浮腫や意識障害がでます。
この時期は輸液、利尿材剤などで積極的に尿の生成をする必要があります。
2.腎不全にさせないための食事
3.慢性腎不全の食事療法
最近、腎不全でなくなった子のお話を数件、聞きました。
そのたびに、思うことは、ネコは本当に腎不全が多いのだなぁと。
なんとか避けることはできないのだろうかと。
今日は、腎機能の簡単な説明と、腎不全のステージについて説明してみます。
◆腎臓の仕事
・老廃物を排泄するために、尿のもと(原尿)を作ること
・原尿はとても薄いものなので、ここから水分などを再吸収し、尿にすること
・ホルモンの分泌(血圧調整、ビタミンD活性化、造血指示)
ポイントは老廃物をろ過したあと、水分を再吸収して、尿にしていること。
この再吸収ができなくなってくると、尿量が増加します。
腎不全とは、尿を作る能力、というよりもこの再吸収の能力が衰えた状態です。
「尿量が増加」するから「飲水量」が増えるのであって、飲水量が増えるから、尿量が増えるのではありません。ここで飲水量を減らすと、脱水症状を起こします。
それから、腎臓が働かなくなってくると、ホルモン分泌が減る関係で
二次的に、貧血になったり、高血圧になります。
腎不全の進行は一方通行です。
一度働かなくなった部分は、元に戻ることはありません。
だから、進行を遅らせることが治療になります。
(見つかるのが早ければ早いほど、最終ステージに入る時期を遅らせることができる)
◆腎不全のステージ
第一期:腎予備機能低下の時期
腎機能としては大きな支障はないけれど、再吸収の能力が50%程度に低下した状態。
無症状で、この時期の発見は困難です。事実上放置状態。
第二期:代償姓腎不全
再吸収の能力が50%以下に低下した状態。
軽度の多尿が出始める時期。尿の比重を計ると、軽くなってきています。
血液検査の結果にはデータとしてでることもありますが、軽度なため、見つけにくいです。
この時期に発見するためには、多尿の症状に気をつけること。
まだ、ホルモン分泌などの機能は何とか働いているため、貧血などはあっても軽度です。
第三期:非代償性腎不全
再吸収の能力が30%程度になる時期。
この時期になってはじめて、血液検査のデータに変化が現れます。
代謝性アシドーシスといって、体が酸性に傾いた状態にもなります。
治療しないと脱水や貧血などの諸症状を起こします。
第四期:尿毒症
尿中に排出されるべき老廃物を排出できず、体内にたまるため、浮腫や意識障害がでます。
この時期は輸液、利尿材剤などで積極的に尿の生成をする必要があります。
by kanon_neko
| 2006-03-05 19:39
| ┣動物の知識